「組織にとっては、お前も俺も使い捨ての部品に過ぎん。必要な部品だと思われたいなら、性能を証明してみせることだ。」
HGIBO 1/144 シュヴァルベカスタム(シクラーゼ機)の素組みレビューです。
発売日:2022年5月
価格 :1760円
本機は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」にて、元ギャラルホルン士官シクラーゼ・マイアーが搭乗するMSです。ギャラルホルンの量産型MSであるグレイズの強化機であるシュヴァルベグレイズをシクラーゼが奪取、逃亡し、独自のカスタムを施した機体という設定のMSです。
その設定から、過去に発売されたシュヴァルベグレイズ(マクギリス機)に新規造形パーツを追加したガンプラとなっています。基本的な構造はマクギリス機と同じですが、バックパックのバーニアに変更があったり、新たな武装が追加されています。ちなみに、キットのナンバーは44となっています。
本記事では、シクラーゼ機独自の武装でのポージングを中心にレビューしていきたいと思います。
【1】外観
(1)正面
マクギリス機とは違い、ワインレッドを基調としたカラーリングをしています。左肩にはホワイトのラインが二本入っており、モールドも彫られている追加パーツが使用されています。また、マクギリス機には両足に追加ブースターがついていましたが、シュヴァルベカスタムにはついていません。全体的にスリムになりました。
頭部アンテナが二本になっているのも特徴の1つです。
(2)背面
背面からの姿は、カラーリング以外マクギリス機とあまり印象が変わりませんが、三機の追加バーニアは小型化されています。
もちろん、グレイズ・フレーム共通の内部カメラも展開可能です。
こちらは余剰パーツ。マクギリス機のランナーについていた追加ブースターや、ワイヤークローのパーツなどが余ります。
【2】アクションレビュー
それでは、早速アクションポーズをとらせていきたいと思います。
(1)専用ハンドガン
本機独自の武装である専用ハンドガンが二丁付属します。本体に内蔵されている武装は無いので、劇中でもこの武装を中心に戦うことになるのでしょう。
左腕にはシールドが装着されており、MSの可動を邪魔しないように小型に設計されているとのこと。
グレイズ共通のライフル同様に、腕にしっかりと固定して持たせる形になります。
左右方向に同時射撃のポーズ!!
OPでも様々な方向に乱れ撃つシーンが見られました。早く本編で活躍する姿が観たいです。
「この距離で反応するか。」
同じ方向に向けて連射!!
「鉄血のオルフェンズ 特別編」の紹介PVでのワンシーンです。これとOPのシーンくらいしか、動くシクラーゼ機の姿がまだ公開されていません・・・。
ハンドガン下部分はブレードになっており、こちらで接近戦が可能とのこと。一人二役ならぬ、一武装二武装です。
ブレードで敵MSを一刀両断!!
ナノラミネートアーマーがはびこる鉄血世界のMS戦において、接近戦用の武装は必須級です。
両方のブレードで斬りつけるシクラーゼ!!
1つの武装で接近戦も遠距離戦もこなそうという発想が、いかにもエースパイロットらしいですね。PVを観る限りではめちゃくちゃ強者感が出ていたシクラーゼですが、その実力は如何に・・・!!
(2)ライフル
グレイズ・フレームのランナーがまるまる使用されているため、通常のライフルも組むことができます。色はフレームと同じ、薄めのグレーになっています。
(3)バトルアックス
もちろん、バトルアックスも付属。1パーツ成形です。グレイズって、斧がよく似合うMSだと思います。
以上、HGIBOシュヴァルベカスタム(シクラーゼ機)のレビューでした。
ギャラルホルンを逃亡した後、殺し屋として活動しているというシクラーゼ。目つきもめっちゃ悪そうですし、主人公のウィスタリオのライバル的な立場になるのでしょうか。なんかその後に共通の敵と戦うために協力する、みたいなこともありそうですね。妄想が膨らみます。
さて、キットとしてのまとめですが、マクギリス機をベースとしたガンプラなので、基本的な構造は文句無し、KPS素材の関節の恩恵でポージングもとらせやすく、ポージングの楽しいキットになっています。ただ、相変わらず下半身はちょっと不自由ですが。それでも、追加ブースターが無い分、マクギリス機よりは自由度は高いと思います。シュヴァルベグレイズはガエリオ機もプレバン限定でキット化されていますが、そちらはマクギリス機と作りが大きく変わらないのに対し、こちらは変更点も多いので印象も結構違うキットで、また新鮮な気持ちで作ることができました。
キットの出来は十分なので、後は肝心のアプリがリリースされるだけですね。既に主人公機の端白星やガンダム・フレーム搭載のアスモデウスがリリースされており、商品展開は進んでいるので、ゲームがリリースされれば、鉄血・ガンプラ界隈もさらに盛り上がることでしょう。
そのリリースの遅さが最大の課題なんですけどね・・・。