「致命傷を避けたか。いい判断だ。」byマクギリス
HGIBO 1/144 シュヴァルベグレイズ(マクギリス機)の素組みレビューです。
発売日:2015年10月
価格 :1100円
このMSは、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」にて、ギャラルホルンの士官、マクギリス・ファリドが序盤に搭乗したMSです。ギャラルホルンの量産機であるグレイズを、マクギリス用にカスタムした専用機で、カラーリングや装備が量産型と異なっています。ただ、実際にマクギリスが乗ったのはアニメでは一度限りで、その後に本機が登場したのは2期、しかもパイロットはマクギリスの部下である石動・カミーチェでした。見せ場らしい見せ場も少なかったので、影の薄かった専用MSです。ちなみに、「シュヴァルベ」は独語で「燕」という意味だそうです。
アニメでの活躍よりもむしろ、ゲームでの活躍の方が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。2022年2月から稼働したアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース」にて第1弾であるSEASON:01から参戦し、入手しやすくて性能がいいカードという立ち位置のMSです。拠点防衛で最も採用されているビルドダイバーズRe:RISEのメイと相性のいいMSとされており、もはやマッキーよりもメイが乗っている姿の方が長く見ている感じです。
ということで、アーセナルベース参戦によって再びスポットを浴びたMS、シュヴァルベグレイズ(マクギリス機)を紹介していきたいと思います。
【1】外観
(1)正面
鮮やかなブルーをメインとする、いかにも専用機っぽい外見です。主人公のバルバトスがまさに悪魔という感じの悪人面なので、こっちの方が主人公サイドのMSにさえ見えます。HG鉄血ガンダム同様、グレイズの派生機には、「グレイズ・フレーム」という共通ランナーが使用されており、ガンダム・フレーム同様、抜群の可動域を誇ります。
(2)背面
通常のグレイズとは違い、大型のバーニアが目を引きます。エースパイロット専用機は通常機よりもスピードが速いというのがロボットアニメの王道設定ですが、本機もまさにそのイメージ通りという外見です。とりあえずバーニアがいっぱい付いて入れば速そうに見えますよね!
アニメでは登場していませんが、量産型のグレイズ同様、頭部のカバーが開いて、目玉のようなカメラが露出するギミックがあります。なんか一気に弱そうになったぞ・・・。
【2】アクションレビュー
(1)フル装備
武装はライフルとバトルアックス、左腕のワイヤークローのみで、この状態がフル装備です。どれもグレーの単色成形です。
(2)ライフル
主兵装となる、遠距離用のライフルです。通常のグレイズと同じものなので、特に専用機感は無い、スタンダードな形状です。ライフルを持たせた後に、腕とライフルを接続するカバーパーツを取り付けます。
「生身の体にスラスターはあるまい。」byマクギリス
フォアグリップが可動するので、両手持ちが可能です。全編を通して、マクギリスは指揮官としては微妙でしたが、パイロットとしては文句無しに最強級でした。シュヴァルベグレイズのたった1回の戦闘でも、強者感が出ていましたね。
「これが現状の最適解だ!」byメイ
アーセナルベースのSPアタック風のポーズ。制圧デッキを使っていると、めっちゃこれ撃たれるんですよね。私の中では、メイのSPは使うよりも使われるイメージが強いです。正直、アニメよりもアセベの方が活躍しまくっているMSです。
「援護する。」by石動
マクギリス機を引き継いだ石動ですが、マクギリス用のカスタムがされている機体をしっかり乗りこなしている辺り、パイロットとしての能力は悪くない印象です。
(3)バトルアックス
こちらも通常グレイズと同型の近接武器です。1パーツ成形です。
両サイドアーマーにマウントができます。
敵を叩っ斬るマクギリス!!
斧での攻撃って、なんか荒々しい印象がします。1期のマッキーにはそんなイメージは無いのですが、2期のマッキーは、めっちゃ生き生きとした顔で叩き潰してそうです。1期のマッキーは、本当の自分をとことん隠した、底の知れない強者感が出ていましたよね。
(4)ワイヤークロー
左腕に装備されている、有線式のクローです。そのまま接近戦で使用することもできますが、その名の通りワイヤーによってクロー部を投擲することが可能です。
ワイヤークロー射出!!
リード線をクローと基部パーツに取り付け、射出状態を再現できます。アニメでは、ガエリオ機がバルバトスの腕に巻き付けて動きを封じようとしていました。
ワイヤーはMS1機を牽引できるくらいの丈夫さを誇っているとのことなので、このようにワイヤーで敵の動きを止めて接近戦で仕留める、というような戦い方もできそうです。
以上、HGIBOシュヴァルベグレイズ(マクギリス機)のレビューでした。
「マクギリス・ファリド。シュヴァルベグレイズ、出るぞ。」byマッキー
高可動のグレイズ・フレームの恩恵で、色々なポーズを再現できるガンプラです。値段もHGの中では安い部類なので、気軽に手を出せるのも魅力といえます。ただ、ポージングをしていて、上半身はよく動くのですが、下半身は装甲同士がよく干渉して、あまり派手なポーズはとれないと感じました。特に、同時期に発売されたガンプラと比較しても、足があまり上がらなかったので、その点は気になる弱点かと思いました。このキットで見栄えのするポージングをとるには、上半身の使い方が肝です。
それにしても、見た目はこんなにカッコイイのに出番の少なさだけで目立たなかったMSなので、アーセナルベースによって多くの方に使用されるMSになったのは嬉しい限りです。ゲームのおかげで色々な機体にスポットが上がるのは、いいことだと思います。作品にも興味を持ってくれる方も増えるでしょうしね。これからも様々な媒体で、いまいち目立たない機体が注目を集めていってくれると嬉しいです。