「誰よりも戦いぬいてみせる・・・地球中の誰よりもだ・・・サンクキングダムのリリーナよりも!」byヒイロ・ユイ
HGAC 1/144 リーオーの素組みレビューです。
発売日:2018年5月
価格 :1100円
本キットは、新機動戦記ガンダムWに登場する量産型MS、リーオーを初HG化したガンプラです。ちなみに、ガンダムWに登場するMSは、星座を由来として名称がつけられており、リーオーの名は獅子座からきています。ガンダムWではザクのポジションにいるMS、つまり「やられ役」なのですが、主人公ヒイロやライバルのゼクス、トレーズなど、多くの名パイロットが使用したMSです。中でもヒイロからはウイングガンダムよりもリーオーの方が好きだと言わんばかりの優遇ぶりで、ガンダムシリーズの量産型MSの中で最も主人公に愛されたMSとなっています。
ガンプラの出来としては、2018年に「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」の第4弾として、「組み立てやすさ」を重視したキットとなっています。ナンバーは211。特にランナーの工夫が素晴らしく、各部位ごとにパーツが集約されており、いちいち別々のランナーからパーツの切り出しをしなくていいという、実にモデラーライクなつくりになっています。それでいて可動や色分け、プロポーションも優秀なので、まさに初心者向けのキットとなっています。
【1】外観
(1)正面
色分け、プロポーションともに、文句無しの外見です。簡単組み立てなのにここまでできるのは、リーオーが元々カラフルな機体でないからなのですが、それでも素晴らしい見た目です。目立つ合わせ目もありません。
(2)背面
背面のモールドもしっかりしており、安っぽさを感じません。もちろん、シールは一切使っていません。
足裏の肉抜き穴も無し!バーニアもしっかり造形されており、劇中イメージそのままのリーオーです。
作りやすさが売りのガンプラですが、可動域は犠牲になっておらず、この通りむしろ優秀なくらいです。なかなかの正座できるガンプラっていませんからね。
【2】アクションレビュー
(1)105mmライフル
大きめのドラムマガジンが特徴的な、リーオーの主力武装です。なんと、二色で色分けがされています。普通、量産型MSの武装なんて単色成形が当たり前なのに、この力の入れよう、まさに革命的です。
専用の持ち手は付属しないので、左手にも持たせることができます。
肩の引き出し機能もあるので、ライフル上部を掴み、両手持ちをするいつもの射撃シーンも余裕で再現できます。
(2)シールド
「私に挑んでくる相手を、無下にはできんだろう!」byゼクス
トールギスと同形の、肩にジョイントするタイプのシールドです。トールギスと同じく左肩についている印象が強いですが、ジョイント部は両肩共通規格なので、右肩に付けることも可能です。
トールギス同様、シールド裏にビーム・サーベルの柄が2つマウントされています。
(3)ビーム・サーベル
シールドから、ビーム・サーベルを抜刀!!
サーベル刃はクリアピンク、他のキットに同梱されているものと同型のスタンダードなものです。
もちろん、2本付属しているので二刀流も可能です。ちょっと玄人パイロットっぽさが出ている気がします。
可動域が優秀なので、両手持ちもできます。
OVA・劇場作品のエンドレスワルツ序盤で、ヒイロが搭乗していたリーオーが、こんな感じで敵MSを斬りつけたシーンの再現です。劇中では宇宙仕様のカラーリングでしたが。
以上、HGACリーオーのレビューでした。
「モビルドールも兵士も扱うのは人間です。もう少し人間を評価し、人間を愛してもらいたいものです。」byトレーズ
新型のモビルドール部隊に対してリーオーで果敢に向かっていくトレーズ様。今振り返ってみても、エレガントさとか、カリスマ性がヤバいキャラクターでした。
というわけで、ガンダムWの量産型MS、リーオーをHGで立体化した本キットですが、作り安くお求めやすい価格でありながら、安っぽさを感じさせない優秀なガンプラとなっております。
リーオーの金型は様々なキットに流用されており、リーオー(宇宙仕様)やメリクリウス、ヴァイエイト、さらにはビルドシリーズなどにも使用されています。リーオーの基本構造が優秀な証拠ですね。リーオーのバリエーションはみなプレミアムバンダイ限定品になってしまいますが、さらにガンダムWの世界を楽しんでいきたい方は、バリエーションキットにも手を出してみてはいかかでしょうか。