【ガンプラ】HGUC ジム・コマンド(宇宙仕様)のレビュー

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HGUC 1/144 ジム・コマンド(宇宙仕様)の素組みレビューです。

発売日:2004年11月

価格 :880円

ジム・コマンドは、OVA作品「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」で登場した量産型MSです。ポケ戦だけでなく、ゲーム「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」など、多くのガンダム作品で登場しており、Gジェネレーションシリーズでもしょっちゅう見かけるMSです。他の量産機同様、いくつかのバリエーションがあるジム・コマンドですが、本キットはホワイトとレッドを基調とする宇宙仕様を立体化したガンプラとなっています。

ナンバーは51で、先に発売されたコロニー戦仕様の色変えキットになります。

古いキットであることと、1000円を下回る低価格キットであるがゆえに、つくりは甘いところがありますが、コレクション用としては十分なプロポーションを持ったガンプラです。


【1】外観

(1)正面

まさに白!という感じのホワイトと、鮮やかなレッドの二色をベースに、ほぼ劇中カラーを再現しています。素組みだとのっぺりして見えるので、モールドをしっかりスミ入れしてあげると、ディテールがしっかりして見栄えがかなり変わってくると思います。あと、襟?の部分はグレーですので、ここも塗装してあげるとより再現度が上がるでしょう。

いつもは武装を持たせていない状態で外観を見るのですが、このキットの右手のハンドパーツはビーム・ガン専用の持ち手しか付属していないので、ビーム・ガンを持った状態で撮影しました。

せっかくなので、シールド装備でも一枚。この姿だと、ひ弱そうな本体が、少しは頼りになる感じに見えます。

(2)背面

シンプルなつくりで、まさに量産機!という外見です。コロニー戦仕様との違いである、バーニアが6個ついたバックパックが特徴です。バーニア内部は本当は赤色なので、部分塗装が必要です。脚部の腿付近のレッドは、シールで色分けされています。腰部スカートには、ビーム・サーベルが2本マウントされています。

足裏のバーニアなどはしっかり造形されています。これは旧HGUCのいいところですよね。


【2】アクションレビュー

(1)ビーム・ガン

本キットでは基本的に持ちっぱなしとなるビーム・ガンです。造形は問題なしですが、マガジン部は本来のカラーは白と赤です。そのままでもカッコイイですが、再現にこだわるなら、目立つ場所ですので、塗装した方がいいでしょう。持ち手は右手分のみですが、トリガーに指がかかった、旧HGUCの良さを感じる造形です。

左手用の平手パーツが付属するので、ビーム・ガンのみでも様々なポージングが可能です。

平手パーツを使えば、両手持ちも可能です。ただし、肩の引き出し機構もなく、さすがに可動域は厳しい感じです。


(2)ビーム・サーベル

ジム・コマンドの武装その2、ビーム・サーベルです。ビーム・サーベル刃のクリアパーツは付属せず、右手首と一体成型されたものだけが付属します。これも古いHGUCにはよく見られたものですね。サーベル刃から指まで真っ白で、はっきり言って、見栄えは悪いです。

平手パーツのおかげでポージングの幅は広いので、塗装で補えば、さらにカッコよく仕上がるでしょう。

ただし、スカート後部にマウントされたサーベルの柄には他キットのサーベル刃を付けられるので、流用すれば簡単に見栄えをよくすることができます。右手のハンドパーツがビーム・ガン用の持ち手なので、右手には使いづらいですが・・・。

(3)シールド

シャープでカッコイイ、OVAジム用のシールドです。形はジム・カスタムやジム・クゥエルのものとそっくりです。連邦軍マークの黄色や、丸い部分のグレーは色分けができていませんが、造形には問題なしです。

裏にもディテールが造形されているので、色分けが甘いことを除けば、安っぽさはありません。

以上、HGUCジム・コマンド(宇宙仕様)のレビューでした。

1000円以下の低価格帯でありながら、劇中のプロポーションや武装をしっかりと造形しているお買い得なキットです。パーツ数も少ないので、早ければ1~2時間で作ることができます。コレクション用でさくっと組み立ててポージングにこだわらずに飾りたい方には、嬉しいガンプラといえるでしょう。元々、宇宙世紀のMSは、劇中でもアナザー作品のようなハッタリのきいたアクションポーズをとることも少ないですから、再現という点では、十分な可動域かもしれません。

弱点は、色分けの甘さです。私は素組み派なので、細かい色分けの甘さはそんなに気にしないタイプですが、さすがに「部分塗装くらいしてみたいな」と思うくらいでした。ただし、裏を返せば、部分塗装の良さを実感しやすいキットでもあるということです。お値段も安いので、金銭面を気にせずに気軽に塗装の練習ができるというのも利点の一つです。

コロニー戦仕様と違ってホワイトがベースのキットなので、下地を気にする場面も少ないというのも、本キットならではの特徴です。塗装練習用のガンプラとしても、おすすめのできるキットです。