「戦いをまともにやろうとするからこういう目に遭うのだよ、ガンダム。」
HGUC 1/144 ギャン（REVIVE版）の素組みレビューです。
発売日：2016年5月
価格 ：1320円
ギャンは、TVアニメ「機動戦士ガンダム」終盤においてジオン公国軍突撃機動軍のマ・クベ大佐が搭乗したMSです。武装はビーム・サーベルとシールドのみと、白兵戦での戦闘に特化した機体となっています。テキサス・コロニーで行われたガンダムとの対決では、パイロットのマ・クベが宇宙機雷「ハイド・ボンブ」を仕掛けるなどの策で戦うシーンが描かれていました。
HGUCギャンは、過去にナンバー２としてキット化がされています。本キットは、ナンバー197となり、新たに改良が加えられたリバイブ版となっています。旧版は非情に古いキットながらも、当時としてはプロポーションや色分けなどが優秀なキットだった記憶がありますが、このリバイブ版は、そこからさらに圧倒的な進化を遂げた可動域によって、様々なアクションポーズを決めることができるようになっています。
ただし、旧版に付属していたハイド・ボンブがカットされているという弱点もあります。
【１】外観
（１）正面
プロポーションは、接近戦でめちゃくちゃ強そうな、マッシブな体型となっています。これはかっこいい！！
シールは、モノアイ部分と腹部のコックピットに使用されています。元々がシンプルなカラーリングのMSなので、色分けはGOODです。
（２）背面
マッチョな体型は、後ろから見てもたくましさを感じます。両足の下部分の合わせ目は少し目立ちますね。
足裏には肉抜き穴がなく、ディテールも造形されています。リバイブ版では、肉抜きされているキットもいるので、他のリバイブ版と比べても優れている点と言えるでしょう。
せっかくのマッチョ体型なので、スーパーサイヤ人風のポーズ。「クリリンのことかー！！」
【２】アクションレビュー
先に紹介した通り、武装が２つしか付属しません。なので、各武装多めに写真を載せていきます。
（１）ビーム・サーベル
ギャンのメインウェポン、ビーム・サーベルです。シンプルなパーツ構成ですが、形状はしっかり再現されています。ビーム刃が太目なのが特徴です。
右手のみ、角度をつけられる専用の持ち手があります。これを利用すれば、フェンシングのような独特のアクションシーンが再現できます。
正面から。このアングル、お気に入りです。
「シャアを図に乗らせないためには、ガンダムを倒さねばならんのだよ。」
突撃ポーズ！シールドの方が目立っている気が・・・。
シールドなしでもカッコいいです。腰もよく動くので、振りかぶったポーズも決まります。
肘の可動が優秀で、180°近くまで曲げることが可能です。こんなポーズも可能ですが、特に戦闘面での意味はないです。
上から突き刺すポーズ！！
（２）ミサイル・シールド
ギャンの特徴的武装パート２、シールドです。敵の攻撃を受けるための装備にミサイルを収納するとか、正気の沙汰とは思えませんが、見た目はカッコいいです。ビーム兵器とか受けたら、一発で誘爆しそう・・・。
裏側。グリップを持たせる他、固定パーツでがっちりホールドされます。
固定部分は可動し、このように前に突き出すように持たせることもできます。ミサイル発射っぽい感じのポーズです。
以上、HGUCギャン（REVIVE版）のレビューでした。
「ウラガン、あの壺をキシリア様に届けてくれよ！あれは、いい物だー！」
騎士風のポーズで。
まとめると、旧版から比べて良好なプロポーションで可動域も広く、本体は確実にパワーアップしたキットといえます。REVIVE版にありがちな足裏の肉抜き穴もなく、旧版に劣るところは「ハイド・ボンブがないこと」くらいのものです。欲を言えば、コックピット周りはシールではなく、パーツ分けで色分けして欲しかったかな・・・。
原作では僅か１話しか活躍の場面がなく、ゲルググとのジオン軍次期量産MSコンペにも敗北するという不遇の多いMSですが、ガンプラになれば、そんなことは関係なし！
ゲルググよりも早く第一弾がキット化され、REVIVE版も先にリリースされと、ガンプラに関してはこちらの方が優遇されているといっていいでしょう！
・・・かなり強引に持ち上げていますが、キットとしては非常に優秀なので、ジオン軍のMSが好きな方には、ぜひ作っていただきたいガンプラです。
