【ガンプラ】HGUC ゲルググマリーネのレビュー

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HGUC 1/144 ゲルググマリーネの素組みレビューです。

発売日:2000年10月

価格 :1320円

ゲルググMは、OVA作品「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場する量産型MSです。M(マリーネ)の名の通り、海兵隊仕様のゲルググで、本編では第5話からシーマ艦隊の艦載機として活躍しました。シーマ艦隊は補給をまともに受けてこられなかった背景もあり、本来の武装で戦えていないといった厳しい状況がよく見られました。

本編では活躍の少ない機体ではありましたが、「OVAゲルググにハズレなし」という格言があるように(誰も言っていない)、宇宙世紀のジオン系MSのデザインが好きな人なら、文句なしにカッコイイといえるデザインのMSです。本キットはそんなゲルググMのプロポーションをバッチリ再現した良キットなんですが、ナンバーは16と、かなりの初期のHGUCです。可動域の狭さなど、古さゆえの弱点もあるガンプラなので、そちらも紹介して総合的に見ていければと思います。

【1】外観

(1)正面

原作再現度の高いプロポーション。パッとみると、普通のゲルググとほとんど変わりませんね。特徴的なのは、腕のスパイク・シールドと、バックパックのアンテナです。トサカのような部分が通常よりも薄いのも地味な相違点です。

(2)背面

バックパックには、プロペラントタンクが付いています。ただ、完全なモナカ構造なので、合わせ目がガッツリでます。まあ、プロペラントタンクに合わせ目があるのは最近のキットでもよくあることなので、古さが原因ではないでしょう。

(3)その他

肩アーマーですが、一体型ではなく軸に上から被せる感じです。こちらはHGUCゴックなど、他の古いHGUCでも見られる作りです。ですが、特段ポロリしやすいわけではないので、困ったことはないです。

リアスカートには小型バーニアがいくつか造形されていますが、どれも別パーツです。これは素組み派にも塗装派にも嬉しい点です。

また、スカート裏のバーニアも別パーツにて再現。内側までしっかり造形されています。

足裏は一部肉抜きがありますが、バーニアが造形されており、見栄えは良好です。こういう細かい点を頑張っているところが、初期HGUCのいいところです。

【2】アクションレビュー

(1)90mmマシンガン

メインの射撃武器であるマシンガン。本編でも使われていますが、ゲルググM専用ではなく、総合整備計画で開発された汎用武器という設定です。本来の射撃武装は、通常ゲルググ同様にビーム・ライフルだったという設定です。トリガーに指がかかった専用の持ち手で持たせることができます。左手用は付属しません。

左手のみ平手パーツが付属するので、両手持ちも可能。ただ、肩が軸接続なので、非常にポーズが付けづらいです。全体的に、可動域が残念なのがこのキットの弱点です。

(2)スパイク・シールド

別名ナックル・シールド。どっちが正式名称かは知りません。ザクⅠも手にザク・シールドを持っていますが、こちらは先端にスパイクが付いています。ちょっと大きめのガントレットという感じで、そんなに全体を守ってくれるという感じではないです。グリップが付いていますが、ゆるゆるなので、腕の軸に接続して固定します。

パンチ!!

躍動感のあるポーズにしたいのですが、足もあまり広がらないし、肩の可動域も残念なので、イマイチ。まあ、宇宙世紀のMSって、アナザー作品のようなハッタリのきいたポーズはあまりとらないので、不満があるわけではないのですが。

右腕にも接続穴はあるので、右手にも装備可能。ただし、グリップは逆手持ちになります。

(3)ビーム・サーベル

ゲルググなのに、ナギナタではなくビーム・サーベルです。さりげなく、ジオンのMSでビーム・サーベルって珍しいです。

2本ついているので、二刀流が可能です。ただし、柄まで全てクリアーパーツなので、塗装が必要です。これも初期HGUCにはよくあること。

振りかぶって一閃!ほとんど棒立ちなのですが、平手パーツがあると、ちょっと格好よくなりますね。

(4)110mm速射砲

ゲームで省略されていることもありますが、腕にはマシンガンが内蔵されています。ジム・カスタムのシールドを貫通できるくらいの性能がある、地味に強力な武装です。90mmマシンガンと一緒に撃てば、かなりの威力になりそう。ただし、スパイク・シールド持っていると撃てないという構造・・・。

以上、HGUCゲルググマリーネのレビューでした。

劇中再現度の高いプロポーションなので、見た目に関しては文句なしです。ただ、肩アーマーなど、合わせ目が目立つところにあるので、気になる人はいるかも。私は気にしない派なので。

ただ、可動域の狭さは明確な弱点です。もともとゲルググのずんぐり体型は動かしづらいので、最近のキットのような大幅なアレンジが必要かもしれません。リバイブ版のリリースに期待したいところです。ゲルググMのようなマイナーどころは、新規フォーマットで出る可能性はかなり低いですが・・・。でも、宇宙世紀ファンにとっては、全然マイナーじゃないですよね。私も90年代のOVAガンダムのMSデザイン、大好物です!