「コックピットが違っても、3日もあれば自分の手足にすることができます。」byアポリー
プレミアムバンダイ限定HGUC 1/144 リック・ディアス(黒)の素組みレビューです。
発売日:2021年6月
価格 :2090円
機動戦士Zガンダムで1話から最後まで活躍したエゥーゴの量産型MS、リック・ディアス(黒)のレビューです。HGUCリック・ディアスは2000年に一般販売されていますが、こちらは関節部などをアップデートした最新版です。とはいえ、完全新規というわけではないので、古さを感じる部分と最新キットと同等の部分が入り混じったガンプラとなっています。
リック・ディアスには黒と赤の2色が原作で登場しています。赤はシャ・・・クワトロ専用機、黒は一般機という感じで始まりましたが、すぐにクワトロが百式に乗り換え、黒のリック・ディアスもみんな赤くなってしまったので、劇中での活躍はあまり見られませんでした。
【1】外観
(1)正面
原作のイメージ通り、肩と足が太い、ゴツイMSです。カラフルなMSではないので、色分けも良好。地味なカラーリングですが、これがまたシブくてカッコイイです。関節部には最近のキットと同じく関節プラが採用されており、楽しく動かして遊べますが、ただ立たせておくだけでも絵になりますね。
(2)背面
大型バインダーとビーム・ピストルがついたバックパックが目を引く背面です。バインダーは取り外し可能、ビーム・ピストルも外して手に持たせることができます。
バックパック下には、ビーム・サーベルが1つマウントされています。リアスカートについているバーニアの赤色は、パーツで色分けがされています。全体が黒い中で、こういう明るい色のアクセントがついているのが、センスを感じます。
(3)その他
リアスカートは、内側の色分けもバッチリ!股関節部分はボールジョイントではなく、最近のキットのように軸関節になっています。なので、その気になればもう少し開脚ができます。
また、脚部スラスター内の赤も、しっかり色分けされています。足裏の肉抜き穴も無し!下から眺めてもかっこいいキットは、名キットの証です。
【2】アクションレビュー
(1)クレイ・バズーカ
まずはリック・ディアスのメイン武器、クレイ・バズーカです。さすがにモナカ割です。リック・ディアスの腕の構造上、リバイブ百式のように肩に背負わせることはできません。
肩の可動域はしっかり確保されているので、両手で構えることができます・・・が、悲しいことに、平手パーツが付属しないので、ちょっと不格好。惜しいところです。
(2)ビーム・ピストル
専用持ち手はなく、武器持ち手に持たせる形です。本体のゴツさと比べると、小さい感じがしますが、劇中通りのバランスです。
両手で射撃!!ケルディムガンダムのように構えることも可能です。本編では、同時に使ったことってありましたっけ?
(3)ビーム・サーベル
リアスカートに取り付けられている柄を取り外し、刃をつけます。
振り被って斬りつける!!
赤リック・ディアスで、アムロが使ったシーンが印象に残っています。アムロが使ったリック・ディアスは、アポリーがジャブローでの作戦を終え、宇宙に帰る際においていかれた機体でした。なので、アムロのリック・ディアスも、元を辿れば黒のリック・ディアスだったということになります。
(4)バルカン・ファランクス
頭部に隠されたバルカン・ファランクスも完全再現。1話では、クワトロ機がジムⅡを落としていました。ガンダムもバルカンでザクを撃墜していましたし、見た目以上に火力のある武器なんでしょうね。ただ、リック・ディアスの場合、コックピットも頭部にあります。メンテ不良で爆発とかしたらアウトですね。カミーユの父、フランクリン・ビダンも絶賛した名MSですが、この点は未だに理解に苦しむ設計です。
(5)トリモチ・ランチャー発射!・・・っぽいポーズ
右手は、人差し指だけが動く仕組みになっているので、トリモチ発射ポーズをとらせることができます。ただし、発射口が覗くギミックまでは再現されていないので、完全再現とはいきません。まあ、1/144サイズなら、遠目で見たらわからないので、大きな問題ではないでしょう!
ハンドパーツですが、ちょっと変わったパーツ構成をしています。クレイ・バズーカを持たせるときには、この手をいちいち分解しないといけないので、若干面倒くさいです。
(6)「リック・ディアス、出る!!」
アーガマからの発進ポーズっぽく。どっしりMSは、こういう前傾姿勢がカッコ良く決まりますね!!
言い忘れていましたが、私はZガンダムのMSの中で、リック・ディアスは1、2を争うくらいに好きなMSです。
以上、プレミアムバンダイ限定HGUCリック・ディアス(黒)のレビューでした。
「自分たちは、マニュアル通りの訓練は行っていません。それで一年戦争も生き抜いてきたのですから。」byロベルト
関節プラを各所に使っており、旧キットよりも可動域が優れたキットとなっています。まあ、デザインの関係上、他のMSと比べると窮屈な感じは否めませんが。個人的に、どっしり系のMSには派手なポーズは似合わないと思うので、劇中のプロポーション重視で満足できました。
プレミアムバンダイ限定品は既にかなりの数が出ているので、再販タイミングもいつだか分からないのが難点ですが、機会があればもう一機買って、Zガンダム序盤のシーンを再現したいな~と思ってます。ちなみに、赤いリック・ディアスも、完全色違いで同じくプレバン限定でリリースされているので、こちらもおすすめです!