「へいへい。セイラさんは気休めがお上手で。」
HGUC 1/144 ガンキャノン(REVIVE版)の素組みレビューです。
発売日:2015年6月
価格 :1320円
RX77-2ガンキャノンは、「機動戦士ガンダム」においてガンダム、ガンタンクと共にホワイトベース隊の中心として活躍しました。主なパイロットはサイド7在住の民間人、カイ・シデンです。劇場版では、ジャブローからホワイトベースが宇宙に上がった際に2機目が配備され、主人公アムロ・レイの友人、ハヤト・コバヤシが搭乗しました。
ガンキャノンといえば、1999年に記念すべきHGUC第1弾として発売された、HGUCの元祖とも言えるMSです。そして旧キットから16年の時を経て、REVIVE版でも第1弾としてナンバー190でリリースされました。旧キットよりも可動域が大きく向上している他、プロポーションや成形色の色合いが変更されています。
【1】外観
(1)正面
旧版と比べて、プロポーションはスマートになり、ヘッドパーツはめっちゃイケメンになっています!かっこよすぎて、初出撃時にパイロットが涙目でビビッている姿が想像できないです。ただ、この現代風のプロポーションは賛否両論あるそうです。確かに、原作のガンキャノンはもっとマッシブで太めの体系なので、再現度という点では、旧版の方が好みという方がいるのも納得です。
(2)背面
後ろから見たら、少しは細さは目立たなくなるでしょうか。ちなみに、旧版よりもクオリティアップしているとはいえ、合わせ目は結構目立ちます。
(3)その他
マーキングシールが付属します。108(カイ機)、109(ハヤト機)の他に、「機動戦士ガンダム戦記」に登場した203が付属しているのがREVIVE版の特徴です。枚数も増えています。
【2】アクションレビュー
(1)240mmキャノン砲
まずはガンキャノンの代表的な武装、両肩のキャノン砲です。キャノンは左右それぞれ独立して可動します。旧版には、付け替えで装着可能なスプレーミサイルランチャーが付属していましたが、本キットには付属していません。
「俺だって!俺だって!!」
両手分の平手パーツが付属するので、初出撃時の両手をついた砲撃シーンが再現できます。ただ、旧版には専用の手首パーツがついていて、本キットよりも原作イメージに近いポーズがとれました。ちょっともの足りないかな~。
(2)ビーム・ライフル
唯一の手持ち武器、ビームライフルです。ガンダムとも形が違う、独特の形状です。もちろん、センサー部分は別パーツで色分けされています。
武装を持って、カタパルトへ!!
「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな娘を増やさないためにジオンを叩く、徹底的にな!!」
※BGM哀 戦士でお楽しみください。
可動が優秀なので、出撃シーンがバッチリ決まります。まあ、原作はガンプラで再現できないくらいのスーパー体育座りだったんですが。
劇場版Ⅱの「哀 戦士」、このシーンめっちゃ燃えますよね。ガンキャノンのシーンで一番好きです。
センサー部も可動するので、狙撃っぽいポーズも可能です。繰り返しですが、ガンキャノンなのにかっこよすぎでしょ!!
(3)初出撃シーン
初出撃シーン。この不慣れな感じのポーズが、いい味を出していますガンキャノンは、こういう少し三枚目な感じがたまらないんですよ!
足裏のバーニアで、態勢を整えます。裏面の造形もバッチリです。REVIVE版は足裏に肉抜きがされてしまうことが多いのですが、初代REVIVEであるガンキャノンは、まだ肉抜きがない世代です。
以上、HGUCガンキャノン(REVIVE版)のレビューでした。
プロポーションは賛否両論ありますし、ちょっとかっこよすぎるのが逆に違和感のあるキットです。ただ、スプレーミサイルランチャーが付属しないのは、明確な弱点といえるでしょう。
ただし、可動域は旧版を大きく上回っていますし、スマートでイケメンになった見た目も、現代風のアレンジという点では、時代に合っていると思います。
個人的な感想としては、原作再現を意識するだけでなく、ミキシングなどで改造して、かっこいい「マイガンキャノン」を作ったりするときのベースキットとして作ってみるのもいい気がしました。