「死ぬぜぇ・・・。俺の姿を見た奴は・・・みんな死んじまうぞ・・・!!」
HGAC 1/144 ガンダムデスサイズの素組みレビューです。
発売日:2021年5月
価格 :1650円(税込み)
ガンダムデスサイズは、「新機動戦記ガンダムW」にて、オペレーション・メテオに投入された五機のガンダムのうちの一機です。パイロットは、L2コロニーのデュオ・マックスウェル。気さくで明るいキャラクターであるデュオですが、デスサイズは「死神」であり、MSとパイロットのギャップが特徴です。
キットのナンバーは239。HGUCシリーズと連番ですが、新機動戦記ガンダムWは宇宙世紀の作品ではなく、アフターコロニー世紀の作品なので、HG”AC”の表記です。1/144スケールですが、宇宙世紀のMSと比べてアフターコロニーのMSはサイズが小さめなので、キットの大きさも小さめです。しかし、シールの仕様は最低限に留め、成形色だけでほとんどの色分けを再現しています。また、ポリキャップだけでなく関節にKPS(柔らかめプラ素材)も利用しており、劇中に見られたようなかっこいいアクションポーズもガンガン決まる優秀なキットです。
【1】外観
(1)正面
死神らしく、黒を基調としたデザインです。アクセントであるイエロー色は、全てパーツで色分けされています。シールを貼るのは、メインカメラと腰のV字マークのみ。白の背景色が映える、クールなカラーリングです。
(2)背面
後ろから見たようす。OPで毎週後ろ姿を披露していたMSですが、当時の印象を損なわない素晴らしいプロポーションです。デスサイズのメイン武器である、ビームサイズは、収納形態が付属しており、後腰アーマーに装着可能です。
【2】アクションレビュー
では、抜群の可動域を生かして、ブンドドしていきましょう。武器の数は少ないので、1つ当たりの写真を多めに載せていきます!
(1)ビームサイズ
「こちらデュオ、斬って斬って斬りまくるぜ!!」
デスサイズの代名詞、ビームサイズです。死神の鎌をイメージした、本体の全長ほどもある大きな武器です。
ビーム刃は長いものと短いもの、2種類が付属します。目の錯覚で、このアングルだと同じ大きさのものが違う大きさに見える、というのがあるので、上手く撮影するのが大変でした。
柄が長いのと、本体の可動域が広いので、両手持ちが余裕で決まります。
本編やゲームでは、このアングルで斬っているシーンが多かった印象があります。
「迂闊に俺に近づく奴は、死ぬぜぇ!!」
肩のバーニアは位置を変えることができ、腕の可動を妨げないように避けることが可能です。
振りかぶったポーズ。親指を上にあげた握り手が両手分付属します。ただ、このパーツに頼らなくてもポーズは取れますし、普通の握り手に比べて力強さを感じないので、個人的にはあまり使わなそうです。
ビーム刃を取り付ける部分がスイングするので、このように槍状にすることもできます。
上から一か所をピンポイントで突き刺すシーン。ガンダムバーサスシリーズの格闘にこんな技ありましたね。
(2)バスターシールド
「身体中で伝えたいよTONIGHT!」byTWO-MIXさん
バスターシールドは先端が連動して開き、ビームを取り付けることができます。
シールドには腕に取り付けるためのピンの他、3mm穴が空いているのでアクションベースで飾ることができます。
「シールド」という名がついていますが、盾として使っているシーンってあったっけ?というくらいにシールド感の薄い武器です。
(3)平手が両手分付属
見せしめに破壊されたデスサイズ・・・。
平手もついています。ただ、両手持ちでビームサイズを掴んでいる印象が多く、平手の劇中ポーズが思い浮かびませんでした。ガンダムWって、ガンダムでも負けるシーンが結構多いので、やられている姿も印象に残っています。この時はトーラスとかビルゴに対して、完全にガンダムがスペックで負けていましたね。まあ、地上用のデスサイズが宇宙で戦ったらそりゃあ不利ですよね・・・。
ただ、トレーズの「私は敗者になりたい」という台詞に代表されるように、ガンダムWは「戦闘の勝利」が全てではなく、たとえ負けても自分の信念を貫いて戦い続ける美学を描いた作品です。負けシーンが惨めであればあるほど、その困難に立ち向かう少年達の姿には心を打たれたものです。イケメン率の高さから、ガンダムSEEDのような華々しい印象を持ちやすい作品ですが、ガンダムWの魅力は、アナザーガンダムでありながら宇宙世紀のOVA作品のような泥臭さにあると思っています。
(意味不明なシーンも多い作品ですが・・・)
(4)OP(JUST COMMUNICATION)のあのシーン
「あなたの眼差し 守りたい~♪」
やはり、デスサイズといったらこのシーンですよね!
以上、HGACガンダムデスサイズのレビューでした。
幅広い可動域、細かい色分けと、TV版デスサイズのガンプラとしては2021年現在で文句無しの最高傑作となっています。というか、次にTV版デスサイズのキットが出るのもいつになるのかって感じなので、しばらくはTV版デスサイズを作りたいとなったら、このキット一択という状況になると思います。
デュオはガンダムチームの中でも色んな仲間と組んで戦っていたので、ウイングガンダムやサンドロック、リーオーとかと飾ってみたいです。